なつみ
漢字で書いたら“南津海”
山口県で生まれた柑橘。
現在ではみかんがよく育つ県で
広く生産されている。
4月~5月が旬。
外皮はやや脆いけど、剥きづらくはない。
アルベド(白いスジみたいなの)も
まとわりつかなくていい。
じょうのう(小袋)は固く、
中にしっかり種も入ってる。
でも、とてもいい香りで
甘味がしっかりしてて、かなりおいしい。
ふつうのみかんと同じように
冬に収穫しても 全然おいしくなくて、
春まで樹にくっつけたまま熟れさせたら
とても甘い柑橘になった…
というわけで
“初夏に収穫するみかん” だから
“なつみ”というらしい。
温州みかんより大きくて
ヘタ側とおしり側で
味にずいぶん差がある。
ヘタのほうが酸味が強くて
おしりのほうはとても甘い。
どちらにしても味が濃くて
大味ではないことは確か。
およそ40年前から育成されてる
歴史ある柑橘にもかかわらず
生産量が増えたのは最近のこと。
まだまだ少ないけど
もし売ってたら ぜひ見てみてください!
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【なつみ tips】
○カラマンダリンのクローン
「カラマンダリン」×「ポンカン」
の予定が
じつは珠心胚実生(しゅしんはいみしょう)
だったらしい。
柑橘類には 受精しない胚が育って
樹になってしまうものがある。
珠心胚実生とは その樹のこと。
カラマンダリンの木が受精せず
実をつけて芽生えて育ったもの。
ざっくり言うと
“なつみ”はカラマンダリンのクローン。
ただ、クローンといっても
突然変異は起こりやすい。
“なつみ”もやっぱり
カラマンダリンとは性質の違う果実。
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2023/07/25 追記
おととい…7月下旬に
ファーマーズマーケットで
大売り出ししていた。
6月半ばで終わりと思っていたけど
スーパー以外では見つかることもある。