great asset

斜陽
Temperature gradientの続編。

母から「固定資産税が払えない」「貸して」
と連絡が来た。

お金を借りるより先に
無職の家族(T)を働かせるべき と言ったが
なんだかんだ言って 向き合う様子はなく、
祖母の卒寿のお祝いは
お金がないのに
弟(K)に借金して用意したという。

そして、改めて考えてみると
母は父に相談もせず
私たちから借金をしている。

…というところまでは
前回のお話。

・・・

どうして母は 父に相談することなく
私たちに資金援助を要求したのか。

なんかすごく気になって
Kに直接たずねてみた。

お金を借りて卒寿のお祝いを購入した
というのは、本当らしい。

じゃあ具体的に何を買ったんだろう。

おばあちゃんの誕生日が過ぎるのを待って
母にメールを送った。
「私はお祝いに、はがきを送りましたよ。
お母さんは何贈りましたか?」みたいな。

「おばあちゃんちの浄水器が製造中止になったので
そのカートリッジを」

おばあちゃんちの浄水器。

・・・

なぁんだ ふつうじゃん。
よかったね

・・・

じゃない。
私はその販売元を覚えてる。

・・・

販売元は
某新興宗教だ。

父はそういったものは絶対拒否。
激昂して手がつけられなくなる。

だから 母は
父に相談しなかったんだ。

それと同時に ジリジリした
なんともいえない不快感が
胸の奥で広がるのを感じた。

つづく。