reminder

そんなふうに一瞬思った。

そう、いつも一瞬。
ぜんぶ、一瞬。

電車に乗って
職場に行って

お昼になったら
直場近くのお店でコーヒー飲みながら
勉強とか 音楽の聴き取りとか

終業打刻して
次の職場に行って

仕事を終えて
電車を乗り継いで
自宅近くのお店でコーヒー飲みながら
勉強をする。

その隙間の時間に
話して、音楽を聴いて、読む。
そして いろんなことを思う。
一瞬だけ。

働く人は お金を稼いで
生活するためにがんばる。

病気になった人は
治して社会復帰するのをがんばる。

病院の先生は
病気になった人が少しでも生きやすいように
手術とかをがんばる。

みんなそれぞれ、
生きてて
それが社会。

なんだろう

スーパーで働いていて
見切品のゴンドラを出すと その瞬間
お客さんに足を踏まれ、押しのけられ
突き飛ばされる。

スーパーの店員に気をつかってたら
いい見切品を買い損ねてしまう。
この場に思いやりは存在しない。
次元が違う。

そう、異次元が同次元に存在してる。

異次元が同次元にあるのは
かなりふつうのこと。

ライブを聴きに行ったら
旅行に行ったら
それだって 異次元。
ふだんと座標軸がちがう。
異次元、最高ね。

でも
踏みつけて、押しのけて、突き飛ばす。

病気になって動けなくなったら
私は解雇されるだろうね。
電車に乗ってて倒れても
何もされないのは 何度も経験した。
何かされたらされたで、電車が遅れる
ため息つく人は絶対いる。
座標軸のちがうひとが ひとに見えない。
それが今。現代社会。

考えるのは一瞬だけど
かなしいね。

異次元

Posted by 禅寺丸