「顔を合わす」こともなく

爆風スランプが、15年前に唄ってた。

あのときは小学生で
なんだか、よく意味がわからなかった。

・・・もしもこの世に 電話がなかったら
想いのたけを どうして伝えよう
きっと 直接君に ささやいたり
夜中 窓をたたくよね・・・

今は電話どころか
SNSや携帯なんかで、
いつも誰かとつながっている。

遠くの人を、いつも身近に感じられる。
それというのは便利なようで、とても虚しい。
なんか、最近そう思う。

もしもこの世に 電話がなかったら
遠くにいる人と会ったとき
私は、なんと語りかけるだろうか。

その瞬間の、言葉のひとつを
大切に 大切にするんだと思う。

いつも つながってるから
いつでも簡単に切れるから
まるでティッシュのように 言葉を浪費する。

感情に任せた、思慮に欠ける
ゴミ箱に投げ込まれたような言葉の量産。

・・・爆風スランプの暑苦しさが懐かしい・・・