梅雨2


青いあじさいが咲いていた。


紫のも。


あめんぼがいるけど…見えるかな。

子どもの頃は それはすごいモノだった。
いつしかそれは
取るに足らないものになって
意識から 消滅してしまう。

わかりやすいトコで
政治とか、景気とか。
ぐるぐる頭を悩ませてるあいだに

見えないところで
雲は流れ、鳥は遊び
虫や蛙も歌っている。

今見える景色の中に、人は何人いる?
100m手前の車は何色?
さっき道の端に
まとめて置かれていたものは何?
送電塔は何本立ってて
いくつの電線がつながってる?
田んぼの中の鳥は?
今横を通り過ぎた蝶の名前は?
右の電線に止まってるすずめの数は?
田んぼから水面を見上げてる
あのいきものは何?
風向きは?

オトナの思考の硬い殻の外側で
無限に世界は広がってるのに
オトナはオトナであるがゆえに
殻の中で
自分の声を反響させざるを得ない。

それを“適応”と言ったりする。

外の世界の大半を無視して
たとえば 仕事に専念する。

今手に持ってる
キャベツの葉の色は?枚数は?…と

そんなコトに執着してたら
いつまでたっても
キャベツを店頭に並べられない。

社会の中で生きるというのは
そういうこと。

でもね、オフの時は
無限の世界に
想いを馳せてもいいでしょう。

あぁ…

田んぼがシラサギに占拠されてる。

#自然・公園・風景 #花 #いきもの