こうもり序曲
11月3日
楽団に入って最初の定期演奏会。
前の日は吹いても吹いても
気になるところが尽きることはなく
夜はどうにも寝れなかったのに
当日はやや遅刻の、のんびりモード。
普通に居て、最後の練習も普通に吹いていた。
小グループのあと、全体曲。
私が参加するのは全体曲のみ。
観客に紛れて 小グループ演奏を聴いて
来年はこの曲吹きたいな…とか思いつつ
夜寝なかったせいか、笛の音に眠りを誘われつつ
その時は訪れた。
いつものメンバー、いつもの指揮者。
なんとなく…いつもどおりだった。
ほんのちょっとだけ、指揮の先生の動きへの
集中力は高かったような気がする。
スピードの揺れが気になりつつ
速い曲が速すぎて
指が回らないスピードに困りつつ
ソプラノの音を“キンッ”と返してしまいつつ
普段の練習以上にのんびりしていた。
これは、、睡眠不足か。
指揮の先生に花束を渡して
アンコールを吹いて
気がついたら、打ち上げ会場に居た。
久しぶりの飲み会だったけど
なんか、ただそこに居ただけの感じだった。
楽しければいいってものではないけど
楽しいと言えないのも、なんとなく変な感じ。
ぬいぐるみやお菓子をもらえて、うれしかった。
でもやっぱり…最後には「早く帰ろう」モードに突入していた。
間違いない、、睡眠不足だ。
演奏会が終わった今も
リコーダーの演奏曲が頭の中でリフレインする。
あのステージの上で
記憶力が瞬間的に上昇したみたい。
これまで何百回練習しても
ここまで鮮明に音は記憶に残らなかったのに。
これからしばらく、記憶とともに
あのステージの…こうもり序曲とともに居る。