恋のあいまに
彼はあの場所に、ずっと来ないことになった。
あれからずいぶん長い間
会ってないような気がする。
元気にしてるかな。
私は彼のポスト…煮炊きを引き継いだ。
要冷に戻ったり、煮炊き場についたり
ずいぶん忙しくなった。
あの場所に立つと
ときどき、彼の姿勢が自分に重なる。
“おんなじこと、やってる”
不意に可笑しくなる。
今日、責任者が横から私の姿を見てた。
その視線を感じた。
…一瞬、彼が見ているように思ってしまった。
責任者と彼氏は、同じユニフォームを着ている。
メガネをかけていないところとか
標準的な体型であるとか、肌の色とか。
…あと、こちらに注がれる視線。
パッと見たときに入ってくる情報が、似てた。
あれから、他のメンバーたちと より親密になって
それなりに楽しくやってたつもりだった。
やっぱ、思い出してしまうもの。
何があったかわからないまま
…突然。
いなくなった、彼のこと。
・*・・・・・☆・・・・・*・・・・・☆・・・・・*・・・・☆・・・・
『恋のあいまに』
by.GARNET CROW(2009)
“うしお と とら”っていう漫画の
最終回を思い出す。
場所やモノに、思い出って記憶されるみたい。
季節とか風、音や光
…私の外にある、あらゆるものに。
『恋のあいまに』
…私自身を象徴している感じの曲。
今よりか、幼少時。
もともとの素材がもつ音、みたいな。
「夕日に染まる海の色 ◇ 焼き付けた」
「あてもなく 終わりゆくものを
大切に仕舞おうとしたり
つなぐ何かを さがしたりする」
「見えぬ海の彼方 想いを馳せるように」
「通り過ぎる面影だけが いつまでも揺れ
振り返らずに 生きてはゆけぬ様
誘い込む」
久しぶりに絵を描いて
プロフィールの写真にしてみた。
温かいお茶がおいしい季節。
またホットビスケットを焼いた。
今回は生地におからを使用した、変り種。
…今度こそ、パン焼こう!
【関連記事】
2009/10/10 ヒュー・アストンのマスク