記念写真

おととい15日、M2さんたちの修了式だった。

私は、彼らから見えないところで
気持ちだけ、お祝いをした。

その日部屋で
なんとなく、自分の修了式の写真をながめた。

写真って、“ツーショット”みたいに
一緒に写ることに意味があるように思われるけど
意外と、そうでもない。

めっちゃ笑顔のA里先生が単独で写ってて
でも、その写真の枠外にいる
A里先生が笑顔を向けてる相手が自分…とか。

一緒に並んでカメラに向かう、無表情の写真より
私に向けた笑顔の、A里先生の横顔のほうがずっといい。

あと、撮影者に向けた自分の笑顔の写真。

急いで会場から出てきたところで
髪は乱れてるし、肩にかけたカバンで服はよれてるし
動いてるから、多少ピンボケしてるし
ふつうに見たら、イマイチかもしれない。

だけど、撮影者を見つけたときの
驚きと、うれしさとを含む
本物の笑顔。

写真のための、作った笑顔の写真より
ずっと貴重な“記念写真”だと思う。