理想と現実

朝、電気をつけたまま学校に行ってしまった。
夕方帰って驚いて、消してから再び出かけた。
夜帰ってきたら、カギ開けっぱなしだった。
私をうまく、象徴する出来事だ。

学校で、個室を利用する研究をするとき
鍵の束が後輩に占有されて、予約時間に個室が使えなかったり
研究途中に、学部生がいきなり乱入してきたり
ちょっとだけ、疲れてしまった。

夜ぼーっとしてると、隣から大音量のスピーカー。
イラッとして、壁を素手で叩いた。
本当は こんなことしたくないんだ。
悲しい思いが、即攻撃に変換される悲しさよ。

パスッという軽い音以上に、手のほうが痛かった。
そして 私の10倍の威力で 壁を叩き返される。
あぁ。

後悔して、またちょっとだけ、疲れてしまった。

強がりが通じない、私の中の
脆すぎて、自分では操作できない心の一部。

ちょっと、疲れただけ・・・
・・・ああ、動けない・・・そのまま眠る。
23時30分、さすがに寒くて目は覚める。

体が重い。動きたくない。
なぜかカップだけ、かろうじて洗い
再び床に沈み込む。

朝5時30分、布団カバーを身にまとい
床に、直に寝ている自分を発見。

カゼをひかない、うつされない
その丈夫さに、救われる。

トップにいるか、最下位か。
天才か、役立たずなのか。

私の歩いてきた道は
評価者の私に対する判断は
いつも両極端だった。

今は最下位で役立たずでも
いつかまた、誰か気づいてくれるはず。

誰か引き出してくれるはず。
“見えないところ”にいる私。

…誰が?