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鳥取弁には
「あっとろし」
「わったいな」
といった言葉がある。

「あっとろし」は
びっくりした、何てひどい、やーね。

「わったいな」は
なんてことだ、おぉ これは(すごい)。

それぞれ
それ特有の意味があるけど、
最近気づいてしまった。

どちらも
「マジ?」「やばい」で
置き換えられてしまうということ。

「マジ?」「やばい」は
スマホのように多機能で、
なじみやすく、気持ちをすぐ表現できて
すごく優秀な言葉だけど
なんか ちょっと寂しい気がする。

油絵の あの有機的なニュアンスを
コンピューターのドットに
置き換えたときの…軽さ…というか。

話し手が伝えたいことを
受け手が受け取りきれない
もどかしさというか。

枕草子で「いとつきづきし」と
清少納言は言ってるけど
「メッチャ合うよね-」にしたら
なんか違う。
それと 同じかな。

気持ちを“すぐ”表現できるって
現代ではものすごく 大切なことで
そういったものが
生き残っていくんだと思う。

だけど ときに立ち止まって
言葉に思いを巡らすのも
大切かな と思う。

***

ナズナ。

非対称のような対称で
平面的でありながら立体的。

あらためてみると きれいな植物。

#自然・公園・風景 #植物

季節, 言葉

Posted by 禅寺丸