もうひとつの、現実。

ゴミ箱に捨ててあった
母宛ての封筒、私の字だった。

…知らない。
メッチャあせった。

恐る恐る裏に返すと
差出人は弟K。

ああ、そういえば。

大学の管弦楽コンサートがあるとか
いつかどこかで 聞いたような…
チケット送ってきたのかな。

兄弟、か。

ちょっと…ほんのちょっとの
ちがいなんだ。