つれづれ。

カフェの冷房が肌寒く
夏の終わりを感じてしまう、今日このごろ。

夏の入り口
自転車で看板にぶつかって、骨折した。

夏至の日を迎えた。

音楽に恋をした。
あの日以来、TVCMで
あの曲に出会うことはなかった。

自動車にはねられて、一瞬空中を舞った。

なぜかセンターで備前焼のパンフレットを見つけ、
焼き物に触れたくなった。

岡山で備前焼を見て、鳥取に行く計画を立てた。

夕立にあわずに、無事に家に帰る方法について
バイト先のおばちゃんたちと議論した。

お供え落雁の色がきれいで、ドキドキした。

旅立つその朝、網戸に止まったヒグラシに起こされた。

前はそうでもなかった備前焼が、気に入った。
藺草焼(いぐさやき)は緑色がきれいだった。

鳥取で、お墓参りをして、花火を見て、海に行った。
何年ぶりかの、花火大会会場で
何年ぶりかの、屋台の氷イチゴ。

お店で盆提灯を見つけ、恍惚とした。

砂浜に立って、熱い砂とは対照的な
その水の冷たさを感じた。

離岸流は思ったより強く、流されそうだった。
浜辺の風は涼しかった。

イオンに入って、本屋や、天然石のお店や
アクセサリーや、普通の食料品を見て回った。

パン屋で“WOW!くるみ”という、一押しパンを買った。

そして、広島行きのバスに乗った。

バイトに行く前、ラジオを聴いていたら
偶然、今夏恋したあの車のCM曲に再会した。

お盆だから、バイト先には家族連れのお客様がいっぱい。

みんな、それぞれの思い出をここで刻んでいくんだろうな、などと
お客様がずらりと並んだレジを打ちながら
ぼんやりと、考えていた。

お盆が終わって、バイト休み。
海の写真を、お店でプリントアウトした。

古本屋で、鳥取と倉敷のガイドブックを売った。

ゆめタウンで、お供え菓子がいっぱい
値引きカゴに並んでいた。

大きなキリギリスが稲にしがみついて
重たそうに 葉っぱがたわむ。

日々を重ねて、ゆるやかに
でも確かに、夏は秋へと移り変わる。

季節

Posted by 禅寺丸