与太話

母と電話で話した。
無論 話好きの母は喜んでいた。
実際に、8割は相手のターンだった。

ところがこちらには目的があるわけで…
・物価は上がっているのに給与は増えない
・私も弟Kも 親にお金を出す余裕はない
・お父さんは10年後どうする?
・弟Tは生活保護にしてその分老後の貯蓄を
以上は確実に伝えたし録音もした。

父は とりあえず今
福祉施設の運転手をしてる。

車が運転できなくなったとしても
指導員としての雇用なので
仕事がなくなることはないらしい。

しかし、75歳以上は
もみじマークが義務だと言ったら
母はとても驚いていた。

もみじマークの義務を知らなかったことに
私はとても驚いた。

もみじマークをつけた送迎車を
会社や利用者家族が容認するか?

前々から気にしていたのが
なんかバカみたいだと思った。

途中で社会の話をしていたら
母は「自民党でいいじゃないか」
と、具体的な政党名を出して
攻め口調になった。

「今の状況を作ったのは今の政党だから
一度変えてみてもいいんじゃないか?」

と言ったら
「どこがやっても同じだって」だって。

どこがやっても同じなら
自民党以外でも良くない?
…と言う前に 母は続けた。

「あ、絶対に共産党はいけんで」

立憲民主でも れいわでも 維新でもなく
まさかのNHK党でもなく
“共産党”ときたよ。

共産党と他政党との決定的な違いは?
…とふだんなら聞き返すところだけど
もう、真面目に話すのやめた。

母は某宗教団体の教えを そのまま
オウムのように繰り返してるだけ。

“まだ宗教やってますよ”って
言外に言っている。

「う~ん、共産党はこっちのほうじゃ
全然目立たんから 気にも留めんかったわ」

少なくとも 自民党の脅威として
真っ先に思い浮かぶ政党ではない。

すると
母はあれだけ興奮した口調だったのに
あっさり話を変えてしまった。

それにしても…
人から聞いたことを自分で検証せずに
そのまま人に押しつけて偉そうにするの
みっとも無さすぎないか…?