中坊

『鳥取県といえば浮かぶものランキング』なるものを見た。

なんか、下のほうに「白ねぎ」と書いてあった。
ずいぶんとマニアックなところを突いてくるな、と思った。

白ねぎといったら、あれだ。
中学校に入学したとき、最初の担任で
吹奏・合唱部の顧問でもあった先生の出身地。

大山のほうで、いっぱい作っているらしい。
先生が中坊のころ、ねぎ坊主を蹴飛ばして遊んでいた
という話を聞いたことがある。

私が中坊になったとき、先生は24歳。
今はもはや、アラフォー世代だ。TG先生より0.17歳若い。

今思い出すと、中坊はシンプルだなと思う。

鳥取市、しかも家から学校の間の限局された地理しか知らなかったし
保険とか、光熱費とか、確定申告とか、何も知らなかったし
警察署も、税務署も、市役所も、何をする機関か知らなかった。

先生に駄弁って、ホルンを吹いて、歌って、
毎日ただ、学校に通っていた。

レンゲが咲いてるなとか、ドングリがいっぱい落ちているとか
自転車に乗って、いろんなものを見てた。

中坊は、シンプルだよ。
シンプルって、いいよなぁ。