白い連想

最近、白い服をよく着ている。
そして「白、似合うね」って言ってくれる友がいる。

あはは、と笑いながら
内心とてもうれしかったりする。

最近まで、白は苦手だった。
なんか「私のカラーじゃない」って感じで
まったく似合わないと思っていた。
むしろ黒や紺を、好んで身につけていた。

そんな折、誰よりも早くマジョ子さんは
「ゆっこには、白が似合うと思って」と、
白いマフラーをプレゼントしてくれた。
はじめての白。

19歳の誕生日だった。
マジョ子さんにはたぶん
もう会うことはない。

なんてことを考えながら
今も健在の、そのマフラーを眺めた。

そして、なんとなく
ほんとに、ほんとに何気なく
真上に向かって、ポーンと投げた。

「永ちゃんのタオルかと思った」などと
背後から山さんのつっこみ。
そして、ヒメちゃんの笑い声。

「見てたよ」ってね・・・。

あはは、と笑いながら
内心とてもうれしかった。

そして少し
ほんのちょっとだけね
涙が出そうだった。