一縷の希望

今月に入って 空手をはじめた。

学校で合気道の話を聞いて
とても興味をもった。

私はあまり体をうまく扱えない。
自分の動きのぎこちなさを
社会に出た瞬間から
いやというほど思い知らされた。

時間をかければ、わかる。
何度もやれば、わかる。
ただ それが許されないとしたら…

…っていうか許されない。
いつも惨めな思いをするんだ。

うまく動けるようになりたい。
切実に。

でも…
合気道というか
そもそも武道館にも通えない。

私は車も持ってない。
仕事を終えて、JR利用して習いに行って
次の日の仕事に間に合うように
帰ってくる術がない。

無理なのかな…

思っていたら、ジムの指導員が
いつか話していたことを思い出した。

「オレ、上で6時から空手やっとる」

合気道とは違うけど
体を扱う訓練になるんじゃないかな。
ちょっと やってみたいかなと思った。

夏くらいから
その指導員と会うことが
少なくなっていた。

いつしか指導員の欄に
名前がなくなっていた。

会えないかな…

思っていたら、9月の終わり
いつものトレーニングルームで出会った。

雑談のあいまに
「最近興味もってるんですよ~」
いつもの緩~い口調で話してみた。

そしたら
「うん、いいよ。いつでも来て」と
トレーナーも
いつもの軽~い口調で答えてくださった。

メンバーは10人程度。

老若男女、個性的すぎるくらい個性的。
それぞれ、何かがなくて 何かがあって。

でも、必然的に
ココに集まるべ運命に導かれて集まった
そんなメンバーな気がした。

私は…まだ拳すら握れない。

趣味

Posted by 禅寺丸