かわるということ

今、赤い羽根共同募金やってる。

寒い。
雨降ってる。

だけど、だからといって
駅のひさし部分を占領して
出入口を 完全にふさぐのは困る。

ここを通りたければ
六文銭置いてけや
グヘヘヘ…と、鬼のごとく
赤い羽根共同募金の大人たちは 居る。

近所のスポーツジムには
幼児の遊戯室がある。
その表には、こども用の本棚。

ジムのトレーナーに
体重120kg以上ありそうな
とても大きい人がいる。
たぶん柔道の人。

大きいトレーナーは
彼の手のひらと同じサイズの
「三匹のこぶた」を
遊戯室の 本棚の前で
集中して読んでいた。

大きな体に、小さな絵本。
とてもチグハグで
でもなんだか かわいかった。

遊戯室で走り回る
ちっちゃいこども。
何年か後には、
赤い羽根のおばさんや
トレーニングルームの お兄さんたちや
あるいは、この大きなトレーナーのようになる。

そこには
たくさんの奇跡があるに ちがいない。

むかし読んでいた絵本を読み返しても
なぜか、なつかしい感じが ない。
「こんなだったかな?」と思う。

一応、記憶にはあるけど
それは字面だけ。
感情が、感覚が異次元にいる。

空気を吸って吐かないと
人は生きていけない。

おとなになるときに
たくさんのモノを集めて
いくつかのモノを置いていく。

きっとそういうコトなんだろう。
…私は何 置いてきたのかな。

今週の土曜、ライブでうたう。

歌詞…
何かと引き替えに
置いてかないようにしなきゃ。